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TOP » 山梨県/「富士山トレッキング」お中道巡り
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標高3776mを誇る日本の最高峰・富士山。その五合目、標高2400mあたりに、かつて富士山に3回以上登頂した者だけに歩くことが許された信仰の道「お中道」がある。今年大人気だった「富士登山」は7月上旬から8月下旬までと短い期間だが、「お中道」は10月下旬まで歩く事ができる。往復約8kmのトレッキングコースの行程は、植物の生えない溶岩の道も楽しめるが、道のりの大半が緑あふれる森を歩く。最大の見せ場は、岩の滝と呼ばれ、いまも崩落を続ける「大沢崩れ」。他にも雪崩により倒木した荒々しい森を見ることができるのも魅力。とはいいつつも、女性や子供でも気軽に歩ける整備されたトレッキングコースなので、富士山の違った魅力が再発見できるはず。今回は、富士山を撮り続ける写真家の栗林秀旭さんのガイドで、ストリートブランド「プロジェクトSR'ES」のプレス・奥村龍一さんがツアーに参加。
富士スバルラインで五合目手前の奥庭駐車場へ。途中、快適な雲上ドライブを楽しめる。そこから「お中道」の入口をめざして出発。雲が流れる道の両側にはダケカンバなどが自生する
下界ならば25~30mの高木となる樹木も、ここでは強風や雪で低く枝を伸ばした独特の形に。枯れた木や倒木が一帯の気象がいかに厳しいかを物語る
富士山の中腹を横へ横へと歩いていく「お中道」。シラビソやトウヒといった針葉樹の中を進む。「お中道」は、ほとんどがこのような森の中を通っていく
途中、木々がなぎ倒れている場所を発見。これは雪崩によってできたもので、自然の力に奥村さんも考え深げ。11月には雪が降り始め、真冬には雪に覆われ道は消えるそう
樹林帯を抜けると、眺望が見事な砂礫地の「滑沢」(標高2409m)に到着。天気がよければ富士山頂や南アルプスを望むことができる。奥庭駐車場から大沢崩れまでの中間地点だ
「一番沢」からの眺め。見事な雲海を見下ろせるのは標高が高い富士山ならでは。雲海からは、南アルプスの北岳も顔を覗かせる
最大幅500m、深さ150mの「大沢崩れ」には、流れ落ちてきた大小さまざまな岩がぎっしり。いまも崩壊は続いていて、落石の音が絶えない。左上に見えるのが山頂の山小屋
「仏石流し」を歩く奥村さん。赤茶けた砂礫地には軽石が転がり、砂礫が流れ落ちるため植物がほとんど生息していないのが特徴だ。いかにも富士山らしい景色が広がる
厳しい自然に耐え、低くて小さいカラマツなどが自生する自然の庭園「御庭」。あまりの美しさに天狗も遊んだという伝説が残る。周囲は溶岩だらけ
「御庭」から望む富士山頂。赤く見えるのは溶岩の色で、朝日や夕日があたってより赤くなる富士山を「赤富士」と呼び、冬場は雪景色が赤く染まるので「紅富士」と呼ばれる
「大沢崩れ」に向かう途中、倒木だらけの異様な光景が広がる森がある。ここは山頂からの雪崩が多く、それによって木々が倒れされてできたもので、「ゆきしろ」と呼ばれる。数え切れない木々が横倒しになっている様は大迫力。大自然の厳しさを実感できる。視界が開けているため、雲の合間から山頂を望めることも。
思わず後ずさりしたくなる断崖の光景が広がる「大沢崩れ」。富士山の山体の真西面側にある大規模な侵食谷で、いまも落石が続いている。崩壊は約1000年前からで、現在でも1日で10tトラック約28台分に相当する量の崩壊があるという。ロープが張られた安全なエリアから見学可能なので安心。

「プロジェクトSR'ES」プレス 奥村龍一さん
2000年ハワイにセレクトショップをオープンさせ、2001年より日本で展開。
独創性と洗練されたデザインで注目を集め、有名アーティストのコラボアイテムなどで注目のファッションブランドのプレス。今回、「旅の発見」とのコラボアイテムのウインドブレーカーを着用して参加。
写真家 栗林秀旭さん
富士山をこよなく愛する写真家であり、富士河口湖町公認のネイチャーガイドも務める。
豊富な自然の知識を織り交ぜながらの軽妙なトークが魅力だ。自宅は青木が原樹海にある民宿村にあるそう。1999年に、写真集「[富士]神々の聖域」(2625円)を出版。
ガイドの栗林さんの説明で、植物や生物などについて学ぶことができる
雄大な雲海の景色は感動もの。晴天時には南アルプスの山々もハッキリ見られる
かつて「岩の滝」と呼ばれ恐れられた「大沢崩れ」。砂煙を上げながら岩が落ちてくる
崩落する岩を偶然にも撮影。「ゴロゴロ」と勢いよく転げ落ちる岩の音だけが響き渡る
取材・撮影/P.M.A.トライアングル